みんなが知っていること

みんなが知らないことを知っても 誰にも理解されないけれど みんなが知っていることを知るより ずっといい だって みんなが知っていることを知るのは なんにも知らないのと同じだから 誰かにわかってもらえたと思っても ただの錯覚かもしれないのだから ぬけぬけと自分の夢に溺れれば それはそれで幸せではないか 世界と断ち切れたところで ひたすら見えないものを紡ぐ そして 出来上がりに満足する 誰もいいと言わない出来上がりは 静かなひかりのなかで輝いている ああ なんてきれいなんだろう